スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法(書評7冊目)

本棚

私は以前、きょうだい育てについてGoogle検索したことがありました。

そこで出てきたのが、アグネス・チャンさんへのインタビュー記事。

記事の内容は、”3人の息子さん達をどのように育てたのか”というものでした。

読んだのか読んでいないのか詳しくは覚えていませんが(笑)
どんな子育ての仕方をしたらきょうだい仲良く育つのか興味があった私の頭に、その時『アグネス・チャン=きょうだい育て』とインプットされました。

そして、いつかアグネスさんが書いた本があったら読みたいなと思っていました。

つい最近、別の本を探しに図書館へ出かけたら、たまたまこの本を見つけました。

ふるりん
ふるりん

これは運命だ!と思いました(笑)

題名が題名なので、有名大学に通わせたい親御さん向けの本なのかと思い、初めは読むのを止めようとました。

しかし、この本の中のどこかにきょうだい育てのヒントがなにか隠されているかもしれないと思い、読んでみることにしました。

結論から言うと、きょうだい育てに絞って書かれてはいませんでした。

しかし、子どもをどのように育てていくいのが良いのか、教育全般について大切なことがたくさん書いてありました。

読み終える頃には、溢れんばかりにふせんがつきました(笑)

たくさん学びがあったし、すぐに真似できそうなものがたくさん載っていて、満足できる内容でした。

・子育てのヒントを探している
・世界に通用する、世界で活躍できる子を育てる方法が知りたい
・スタンフォード大学について知りたい

そう思う親御さんにおすすめの一冊です。

▽この記事を書いた人▽

ふるりん

1歳と3歳の男の子の育児に奮闘する30代のママ。元教員で、5年間公立小学校に勤務。妊娠を機に退職。専業主婦として働いている。小さい頃から読書が趣味。現在は育児書を中心に、様々なジャンルの本に親しむ。金融教育、性教育、防犯教育、キャリア教育、食育など、子ども向けの教育全般に興味がある。アドラー心理学、モンテッソーリ教育に基づいた子育てを、ゆる~く行っている。

『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』とは

『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』とは、2016年3月に発売された本です。

息子3人をスタンフォード大に合格させたアグネス・チャンの子育てエッセイ。幼児期から、大学受験まで、生活、勉強、思春期の接し方などを余すところなく紹介。わが子を生きる力のあるグローバル人間に育てたい親必読の書。

出典:Amazon


「親としての8つの覚悟」から「子どもに与えたい16の力」、「思春期の子どもとうまく付き合う6つのヒント」などなど、全6章からなるこの本は、アグネスさんの教育に対する熱意がとてもよく伝わってくる本です。

『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』の書評

読んで考えたことを書いていきます。

気づく力

親子の会話の中で、「今日葉っぱの上に小さなカエルを見つけたよ」などといった普段の生活の中で見落としてしまうような出来事を話していくと、鮮明に記憶されるようになり、無意識のうちに「気づく力」が育つといいます。

このような感覚・感性が育っていくと、自分を表現するときに引き出しの多い人間になり、話題も豊富で面白くなっていくそう。

親子の会話をするときにポイントがあって、一方的に「今日はどうだった?」「何があったの?」と聞くと子どもは心を閉ざしがちなので、親の方から報告をするといいそうです。

また、私が思うに、「今日はどうだった?」「何があったの?」という聞き方は漠然とし過ぎていて、小さい子にとっては何を答えていいのかがわからないので、具体的に聴くことが有効です。

ふるりん
ふるりん

「今日○○ちゃんと遊んだ中で何が一番おもしろかった?」という風に聞いてあげましょう!

教員をしていた頃、個人面談では「子どもが学校であったことを話してくれない」という相談が一番多かったように思います。

学校の中のことって見えないので保護者の方も不安ですよね。
小学校に入学してしっかりしてきたかと思いきや、そこはまだまだ子ども。
親の方が話せる環境をつくってあげなきゃ、なんですね。

わが家の上の子は来年度から幼稚園に通い始めます。
この方法を取り入れて、たくさん話して気づく力を育てていきたいと考えています。

自制する力

アグネス家では、息子たちには高校生になるまでゲームと漫画を禁止していたそうです。

その代わり、積極的に外遊びに連れていったり、宝探しやなぞなぞしりとり、マジックやジェスチャーゲームなどをよくすることで、もっと面白いものが世の中にはたくさんあるということを教えたかったようです。

中学生でゲーム依存症になってしまっている子は実際にいます。
だから「自制できるまではやらない」というアグネス家の考えにはとても共感できます。

わが家の子ども達は現在テレビを見ていません。
テレビをやめたことによりたくさんメリットを得られたので、アグネス家のように高校生くらいになるまでこのまま継続していくつもりです。

ふるりん
ふるりん

「自制する力」が育つまでは、テレビやゲーム、携帯にいたるまで与えないつもりです。

ふるりん
ふるりん

わが家では、「簡単に手に入る面白さより工夫して考えて自分でおもしろさを作り出せた方がいい」という考えをもっています。

たとえば、まだテレビを見ていたときに上の子がハマっていた『パウパトロール』というアニメがあります。

イオンなどに行くと専用のコーナーが設けられていて、幼児にとても人気のアニメなんです。

息子たちもそのコーナーを見つけては「パウパトロールだ!」といって駆け寄ります。

欲しそうに眺めるんですよね(笑)
でも、私たちは絶対に買いません。

なぜなら、それらのおもちゃを自分の手で作れるということを教えたいからです。

うちの子たちはレゴにハマっています。
そのレゴをたくさん組み合わせてパウステーション(パウパトロールに出てくる基地の名前)や、消防署や警察署などといったものも作ってしまいます。

そのクオリティは日に日にアップし、表現力の高さにこちらが驚いてしまうほどです。

ふるりん
ふるりん

自分なりの作品を想像することも大切ですが、”自分の頭の中で想像したものを表現する力”も伸ばしていきたいと思っています。

だから、わが家では既製品ではなく、レゴのような、組み合わせ次第で自分だけの作品を作ることができるようなおもちゃしか基本買い与えないのです。

どうしても欲しかったら自分のお金で買えばいいのです。
それは金融教育にも繋がります。

疑う力


かの有名なアイザック・ニュートンは、家の庭になっていたリンゴの木からリンゴが落ちる様子を見て、「万有引力の法則」のヒントを得たと言われています。

なんでも疑ってみることによって、新しい発想、新しい発見、面白いアイディアが生まれるとアグネスさんは言います。

わが家の上の子はもうすぐ4歳。
「なんで?」「どうして?」という質問攻めの毎日です。

質問されたときに簡単に答えられるものならいいのですが、子どもって結構厳しいことを聞いてきますよね(笑)

でもそこで大人が「そんなの後にして!」と無下にせずにきちんと質問に向き合ってあげれば、さらに好奇心を刺激し深く考えられる子になると思うのです。

ふるりん
ふるりん

質問をされてわからないときは「図鑑」を使うのがおすすめです!

一緒に調べると、大人でも知らないことが満載で楽しいですよ!

子どもが疑問に思わないようなことでも「これはどうしてこうなんだろうね?」と聞いてみるものありです。

そうすると、子どもなりの考えが返ってきておもしろいですよ(笑)

また、実際に試せることは試しにやってみると深い学びに繋がります。

そうやって実際に手足を動かして学んだことはずっと覚えているものです。

ふるりん
ふるりん

急いでいるときなんかは向き合うのはさすがにキツイですが、できる限り答えてあげたいですね。

また、なんでも疑ってみることは、様々な情報から自分自身を守る力にもなり得ます。

今は検索すると簡単に答えが出てきます。
でもそれが正しいかどうかは、その情報を掘り下げて考えてみないことにはわからないのです。

インターネットの情報を鵜吞みにしてはいけないと教えることはまた、情報リテラシー教育にも繋がります。

ホルモンの仕組みを理解させる

アグネス家では9歳頃から思春期に向かって準備をし始めたそうです。

まずはホルモンの仕組みを理解させるところから入って、「思春期になるとどうしようもなくムシャクシャするときがやってくる。でもそれは自分のせいでも、親のせいでも、友達のせいでも、社会のせいでもない。全部ホルモンのせいだからね。」と教えたそうです。

そのうえで、「ホルモンは一日の中で波があるから、イライラしたときはあわてないで。落ち着いて乗り切りましょう」と励ましたんですって。

ふるりん
ふるりん

そんな風に励ましてあげることができたら、子どもは安心できますよね。

知識が成せる技ですね。

知識があれば、子を守れる。

でも、私たち世代はきちんとした性教育なんて受けてきていないので、正しい知識がないも同然です。

テレビを見ていてキスシーンなどが流れたらなんだか気まずくなりませんでしたか?(笑)

そんな時こそ親が「お互い愛し合っていると相手に触れたいと思うものよ」などと伝えてあげるなどして、もっと性に積極的になるべきです。

恥ずかしいと思っているから子どもも恥ずかしいと思うのです。
愛することは素晴らしいことなのだと伝えていってあげたいですね。

でも、どうやって教えたらいいのかわからない!!

ふるりん
ふるりん

そう悩む方は、絵本から入るのがおすすめです!

幼児向けの絵と文でわかりやすく説明してくれています。

わが家でも絵本を通して性教育は初めていますが、「こんな風に伝えたらいいんだね~」と親が勉強になります。

先日、私ががちょっとイライラしている時に「これはホルモンのせいであって、あなたたちのせいではないからね。ママが自分で解決することだからね。」と伝えてみたら、上の子は「イライラするのはホルモンのせい」とちゃんと覚えてくれました(笑)

ふるりん
ふるりん

子どもに色んな知識を与えるのっておもしろいと思う瞬間です(笑)

子どもからしても、なんでママがイライラしているかわからないより、「あぁそうか、ホルモンのせいなんだ」と分かった方が絶対いい。

だって、「ママがイライラしているのは、僕のせいなんだ」と思わせて自己肯定感が低く育つより何百倍もいいはずだから。

正しい知識をもっていると、異性のことを理解して、お互いを大切にすることにも繋がります。

性教育って大事ですね!!

まとめ

”子どもを育てる”って面白いけど大変ですよね。

身に着けさせたい力がたくさんあって、それを全部網羅するにはこっちが意識し続けなきゃいけないですから。

知識をつけないといけないですから。

そういう意味でいうと、アグネスさんの本を読めば、”いつどんな力をどんな風に身に着けさせるのか”がわかるので、とてもおすすめです!

ちなみに、第6章には「スタンフォード大への道」と題してスタンフォード大に合格するためのあれやこれやが書かれているようですが、私は読んでいません(笑)
興味がある方は読んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!
以上、ふるりんでした☆


コメント

タイトルとURLをコピーしました