きょうだい育児、うまくいってますか?
わが家は、ほぼ2歳差の男二人きょうだい。
(執筆当時 上の子3歳9ヶ月、下の子1歳11か月)
下の子が”生まれたてベイビー”だった頃は平和でしたが、ずりばいやハイハイで動くようになると上の子の遊びを邪魔するようになりました。(もちろん本人に邪魔しているつもりは全くありません…泣)
そして、その頃から上の子が下の子を「やめて!!!」と突き飛ばすようになりました。
「うわ~恐竜がきた~!!」と下の子を恐竜に見立てて笑いに替えるなど、平和に治めようと努めても状況は変わらず、兄弟げんかの仲裁で毎日心がへとへとでした…(泣)
「どうしてこんなことをするの?」
「こんな暴力的なのはうちの子だけなのかな?」
「気持ちはわかるけど、どうやって対応すればいいのだろう?」
と悩んでいました。
私は、”きょうだいが仲良く育つか、それとも溝ができるかは、親の関わり方で決まる”という考えをもっています。
大人になってからも仲が良く助け合える兄弟を育てるにはどうしたらいいのだろう?
きょうだいそれぞれが「自分は愛されている」と感じられるには、どんな接し方をすればいいのだろう?
きょうだい育てをする中で、そんな疑問が湧いてきました。
こんなときはひとまずグーグル先生に聞いてみよう!
そう思い検索すると、きょうだい育てについての本が何冊か出てきました。
自分が疑問が解決するまで片っ端から読んでみようと思い、最初の一冊目がこの本です。
・きょうだいがいる暮らしはいったいどんなものなのか
・きょうだいのいる子の性格はどのようにしてつくられていくのか
・きょうだいを育てているお母さんたちは、日々何に悩み、何に喜びを見出しているのか
そんな疑問をもつ親御さんにおすすめの1冊です。
▽この記事を書いた人▽
ふるりん
1歳と3歳の男の子の育児に奮闘する30代のママ。元教員で、5年間公立小学校に勤務。妊娠を機に退職。専業主婦として働いている。小さい頃から読書が趣味。現在は育児書を中心に、様々なジャンルの本に親しむ。金融教育、性教育、防犯教育、キャリア教育、食育など、子ども向けの教育全般に興味がある。アドラー心理学、モンテッソーリ教育に基づいた子育てを、ゆる~く行っている。
『きょうだいの子育て』とは
『きょうだいの子育て』は、1998年に発売された本です。
アンケートの分析から得た数字に裏打ちされたきょうだい関係の心理。そして、数多く寄せられた子育ての悩みについての具体的な解決策。
出典:Amazon
国立精神・神経センター 菅原ますみさん、臨床心理士 中野早苗さんという二人の専門家が監修している本です。
様々なアンケートに対する考察が、お父さんお母さんの気持ちに寄り添いながら書いてあり、とても読みやすい本です。
『きょうだいの子育て』の書評
読んで考えたことを書いていきます。
適度な期待が大事
発達心理学では、「周囲の期待に沿って、子どもはふるまう」といわれています。
ただ、この「こうなってほしい」が意外とやっかいでなんですよね。
期待が強すぎて「この子はもっとできるはず」と考えるようになってしまうと、親のフィルターを通して子どもを見てしまうので、それは子どものありのままの姿ではなくなってしまうんですよね。
「もっとできるはず」ではなくて、ありのままの子どもの姿を見つめることが大切です。
子どもが本当は何を言いたいのか、そして何を求めているのか、日々の対話の中で心理を探る。
この積み重ねで信頼関係は築かれていくのです。
きょうだいゲンカの頻度、激しさ、上の子が下の子をかわいがるかどうか
1、きょうだいゲンカの頻度、激しさ
2、上の子が下の子をかわいがるかどうか
のアンケートでは、以下の結果が載っていました。
1、2歳差で同性のきょうだいにケンカが多い
2、2歳差が一番かわいがらない傾向にある
わが家は2歳差、同性きょうだいなので、この結果を見たときはちょっとショックでした…。
でもちょっと冷静になって考えてみたら、下の子は本能で生きているのだし、上の子はうまく言葉で伝えられないということもあって、ケンカが激しくなるのは当たり前ですよね。
それに、「かわいがらない」というのは当てはまらない気がしてきました。
ケンカの様子を見守っていると、なんだかんだ2人だけで解決していたり、笑いあっていつの間にか仲良く遊び始めたり…。
子ども達は子ども達なりに自分たちで問題を解決する能力が備わっているのだなと思う時があります。
友人の保育士に聞いた話です。
勤めている園には、保育している部屋の隅に、ケンカしている子ども達が入る小さなお部屋があって、そこに入れてしばらくすると、子ども達だけでちゃんと仲直りして出てくるそうです。
なんと素晴らしい。
子どもは頭が柔らかいですね!
まるでスポンジのよう。
子ども達のケンカが始まると、すぐに口を出しがちだけれど、叩いたり物を投げたりするなどの危険な行為をするのでなければ、しばらく見守ってあげるのも大事なことなんだなと感じます。
家庭の雰囲気は夫婦の関係で決まる
親子関係がものすごくうまくいっていても、夫婦関係がうまくいってなければ、家族全員にとって居心地のいいものにはならないそうです。
そういえば自分がまだ小さかった頃、父と母がケンカして1週間くらい一切口をきかないときがありました。
そんな時は、「このまま離婚しちゃうのかな。そしたらどっちと一緒に暮らすことになるんだろう?」と、本気で考え不安になりました。
子どもはとっても敏感です。
”安心できる場所”であるはずの家庭が揺らいでしまうと、途端に不安定になります。
夫婦の関係がうまくいっていることは、子どもにとって、とても重要なことなのです。
私はとても怖い思いをしているので、自分の時は夫婦関係を良好に保ちたい!!と強く思っています。
さて、ではどうしたら夫婦の関係を良好に築くことができるのでしょうか?
大事なのは、夫婦間でモヤッととしたことがあった時に、きちんと口に出して相手に伝えられているかどうかなんじゃないかと先日ふと思いました。
そもそも男性脳と女性脳に違いがあるので、「黙っててもわかってもらえる・きっと伝わるはず」は無理があります。
それができたらベストなんでしょうけど。
口に出さないと伝わりません。
”わかってもらう努力・知ろうとする努力”が必要なのだと思います。
伝えるには勇気がいるかもしれないけれど、自分が感じたことを口に出すということは自分自身を大切にすることにも繋がります。
『夢を叶えるゾウ0』という本の中でも、「怒りの気持ちを伝えることが大切だ」と書いてあります。
私の友人は、祖父母に子ども達を預けて夫婦二人きりの時間を作ってデートをしているそう。
上手く周りを巻き込んで子育てしているんだなぁと思いました。
私も見習いたいです。
自分を大切にできる時間を確保する
実は「母親失格」と自分を責めているお母さんは、とても多いそうです。
そういうときは自己嫌悪に陥らないで、私自身のことを考えてみましょうと書いてあります。
私の場合、手軽にリフレッシュする手段は読書なんですよね。
「あ~、今だめだ」と思ったときは、トイレにこもって気持ちが落ち着くまで本を読んでます(笑)
子どもが寝た後におとずれる2~3時間の自由時間に、このブログの執筆とハンドメイドで作品を製作することも良いリフレッシュになっています。
また、大人と触れ合う時間を意識してつくっています。
週に2日~3日は実家に帰って話して思いきり笑うとか、図書館や児童館へ行って知らない人と話すとか。
この、”知らない人と話す”というのは人生の幸福感をアップさせてくれるものらしいですよ!
なにかの本に書いてありました(笑)
特に実家に帰ると、母は子ども達がいたずらしても、すべて笑いに変えてくれるため、「これって大したことじゃないんだな。本来子育てはこんな風に楽しむべきものなんだな。」と思わせてくれます。
さずが5人も育てあげただけあって、肝が据わっています(笑)
今は子育てサービスも充実しているから、ちょっと預けて一人の時間を確保するとか、方法が色々ありますよね。
子育てはまず自分から。
子は親の鏡なので、私自身を大切にしている姿を見せていけば、子ども達も自分自身を大切にする方法を学ぶことができます。
自分を大切にしているように見えて、実は一周回って子ども達のことを大切にしていることになるんですね。
まとめ
『きょうだいの子育て』は、お父さんお母さんの声がたくさん入っているので、共感できる部分が多い本です。
また、それぞれのご家庭の考え方を覗くことができるので、おもしろかったです。
しかし、私の悩みを解決するまでには至りませんでした。
とはいっても、他にも「お兄ちゃん、お姉ちゃん」と呼ばれている子がどのような性格になる傾向があるのか、
仲直りさせるための秘訣やケンカさせない工夫などなど、多くのアンケートが載っており、読んでいて参考になる部分もありました。
興味がある方はぜひ読んでみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
以上、ふるりんでした☆
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