「結局、何が体に良いの?」という帯の一言に目が止まり購入した『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』
筆者もインスタグラムにハマっていた時期があって、無添加などの健康情報をそこから仕入れていました。しかし、情報が多すぎて、「結局どの情報を信じていいのだろう?」と、まさに迷走していたときだったので、この一言が胸に刺さり読んでみることにしました。
あなたは、日本食が健康に良いイメージをもっていませんか?
日本人なんだから、日本食が体に合っていると思っていませんか?
筆者はそう思っていました。
だから、カレーが大好きという夫の意見は無視し(笑)、毎日の食事にみそ汁を出し、パンや麺類はほとんど食卓には並べていませんでした。
しかしこの本を読み終わる頃には、「今までの食事では健康にはなれない。信頼できる最強のエビデンスに基づいている究極の食事に変えていきたい」と考えていました。
「結局、何が体に良いの?」
「健康になりたい」
「長生きしたい」
そう感じている人へ強くおすすめしたい1冊です。
▽この記事を書いた人▽
ふるりん
1歳と3歳の男の子の育児に奮闘する30代のママ。元教員で、5年間公立小学校に勤務。妊娠を機に退職。専業主婦として働いている。小さい頃から読書が趣味。育児書を中心に、様々なジャンルの本に親しむ。「自分たちにできる範囲で健康に近づこう」を合言葉に、ゆる~く無添加生活を送っている。
『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』とは
『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』とは、2018年4月の発売された書籍です。発行部数は10日間でなんと10万部を突破したそうです。
あらすじ
ハーバード大学を経てUCLA助教授として活動する医師が、あなたに教える不動のルール
健康になるための「体に良い食品」はこれだけ!
あらゆる食品をエビデンスベースで5グループに分類●バターコーヒーは×
●グルテンフリーは×
●100%果汁でもジュースは×
●βカロテンは×
●白米は×今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報でしょうか。
お医者さんや栄養士さんが言っていたから正しいと思っていないでしょうか。
専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えますが、そうとは限りません。せっかく健康意識の高い人が、テレビや本の誤った情報を信じてしまうことで、
その努力が無駄になったり、不健康になってしまうのはとても残念なことです。
実は、巷に溢れる「体に良い食事」には、個人の経験談だったり、
健康に良いという研究結果がごく少数のものも含まれています。本書では、最新の膨大な研究論文をもとに複数の質の高い研究で
出典:Amazon
体に良いことが科学的に証明されている食事を紹介しています。
まずは2週間ほど本書で説明している食事法を続けてみてください。
自分の体が変わってきたことを実感できるようになるはずです。
『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事とは』の書評
エビデンスのレベルが大事
巷にあふれている健康情報の数々。あなたが手に入れたその情報を、信じた根拠はなんですか?
この本に載っていることを信じる根拠として、著者がわかりやすくエビデンスのレベルを解説してくれているところが、「この本を読んでよかったな」とまず感じるところです。
筆者の津川友介さんは、医療政策学者で医師でもある方で、膨大な研究論文から科学的根拠を読み解く教育をハーバード大学で受け、自身でも科学的根拠を明らかにする研究を日々行っている方です。
マーケティングの手法により、偏った情報を手にしがちな現代では、このエビデンスのレベルを知っていると情報リテラシーがあがり、良い情報に手が届きやすくなるだろうと思いました。
この本には、「最強のエビデンス」に基づいて書かれた情報が載っているので、非常に信頼性があります!
「食品」か「成分」か
食べ物を考える時、肉や野菜といった「食品」と、リコピンや糖分といった「成分」の2つがある。以前まではこの成分の中で何が体に良いのか研究されていた時代があるが、最近では、食品が重要なのであって成分はあまり重要ではないとされるようになってきている。
出典:世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
あるテレビ番組で、子育てに関するこんな悩みが寄せられていたのを観たことがあります。
「離乳食を作ったのだけれど、子どもが全然食べない」
解説者として出演していた栄養士さんがこう答えていました。
「ほうれん草は食べなくても、ほうれん草に含まれる栄養素は他の食品にも含まれているから、代わりにそれをあげれば何の問題もない」と。
日本ではこのように、栄養至上主義の方が多いようです。
子育てしているお母さんなら一度は聞いたことがあるでしょう。
「鉄が足りていないので、積極的に摂ろう」
「子どもの成長には、タンパク質が欠かせない」
でも困りました。
「レバーに鉄が多く含まれていることは知っているけど、レバーなんて調理したことはないし、そもそも忙しいから、必要な栄養素がたくさん入っていて、手軽に摂れる商品はないかしら?」と考えるお母さんは多いのではないでしょうか。かく言う私もそうでした。
そんな忙しいお母さん達の願いを読み取ったかのように、「簡単、手軽で美味しい!」そんな商品は巷に溢れています。SNSやテレビでたくさん宣伝されています。
ここでよく考えてみてほしい。テレビや食品業界は皆さんに健康になってもらうことが第一の目的だろうか。それとも、目新しくて、話題になって、そして視聴率がとれたり物が売れるようになることが一番の目的だろうか。「成分」は多くの消費者の興味をひきつけるため、マーケティングに使われているということを忘れてはいけない。
出典:世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
マーケティングの手法に引っかからないようにするために、日頃から一旦立ち止まって考えるくせをつけたほうがよさそうです…!
残留農薬について
我が家の子ども達は、毎日バナナを食べています。
子どもが毎日食べるものだからと、有機栽培やオーガニックのバナナを買っていました。
もちろん価格は、その店で一番安いバナナより割高で、「でも、子ども達のためにバナナくらいは…」と頑張って購入していました。
しかしどうやら、食品の種類によって残留農薬の量が大きく異なるようです。
食品ごとの残留農薬の量を測定し、ホームページ上で公表している EWG(The Environmental Working Group)と呼ばれるNPO団体があります。
2020年に発表された調査では、以下のような結果となっています。
▼残留農薬の多い農産物
1位:イチゴ
2位:ほうれん草
3位:ケール
4位:ネクタリン
5位:りんご
6位:ぶどう
7位:桃
8位:チェリー
9位:梨
10位:トマト
11位:セロリ
12位:じゃがいも
▼残留農薬が比較的少ない農産物
1位:アボガド
2位:スイートコーン
3位:パイナップル
4位:たまねぎ
5位:パパイヤ
6位:冷凍のスイート・ピー
7位:ナス
8位:アスパラガス
9位:カリフラワー
10位:カンタロープ
11位:ブロッコリー
12位:マッシュルーム
13位:キャベツ
14位:ハニーデューメロン
15位:キウイ
バナナはここには載っていなかったので、中間層にあたると推測します。
すると、有機栽培やオーガニックのものでなくても良いと、楽観的に考えることができそうです。
これでわざわざ少し離れたスーパーに買いに行かなくて済みます(笑)
この調査は毎年行われているそうです。年によって結果が違ったり、アメリカの調査であるため、他の国からの輸入品や日本国内産の野菜や果物にはそのまま適用できないようです。
注意すべき点はいくつかありますが、1つの指標として活用することはできそうです。
食事は、良くも悪くも子どもに強い影響を与える
あなたの食への知識は、どこから得ましたか?
おそらく実家の家庭料理からではないでしょうか。
好き嫌いも、おそらく子どもの頃食べていた食事に影響されているはず。
小児期は、味覚が形成される時でもある。甘いお菓子で育った子どもは、大人になっても果物よりもお菓子を好むようになってしまう可能性がある。そういった観点からも、体に良い食事を早い段階から与えておくというメリットもあるのだろう。
出典:世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
(中略)
小児期に肥満だった人は、大人になってから糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中を起こす可能性が高いだけでなく、若年死との関係も示唆されている。親の責任は重大である。
自分の子どもには長生きしてほしい。親なら、大抵の人がそう願うはず。
長生きするには運動や睡眠はもちろんのこと、食事が非常に重要だと私は考えています。
乳幼児期の食事が健康的な食事だったら、必然的に大人になっても健康的な食事を選択できるはず。
自分だけではなく、子どもの健康を考えるご両親にとっても、この本はとても心強い存在になってくれます…!!!
まとめ
私は、子どもを産んでから、食に関する関心が高まりました。
それまでは、週末の休日には必ずパン屋さんに行ったり、野菜は青汁を飲んでおけばいいだろうという考えをもったりしていました。
ネットやテレビには健康情報が溢れています。
裏を返せば、それだけ健康に関心がある人が多いということ。
誰だって長生きしたいですものね。
だからこそ、マーケティングの手法に引っかかることなく、”最強のエビデンスをもって、自分や家族の食を選択する”ことを行っていくことができるようになるといいですね。
ただ、完璧に取り入れようとすることで窮屈に感じ、”食事を楽しむ”ということを忘れてしまっては元も子もないですし、1回の食事で何かが劇的に変わるとは考えにくいので、できるところからコツコツと、継続的に続けていけるといいんじゃないかな。何事も継続することが大事ですもんね。
以上、ふるりんでした☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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